手。
👍 ✋ 👊 ✊ ✋
手というのは、印象が変わる。
手は、職業でも表情が変わる。
手には、仕事が表れたりする。
作家や漫画家なら、ペンだこを
中指につくる。
美容師や理容師には、ハサミを持つ
手に、たこが出来る。
野球の投手には、指先に血豆が
出来る。バッターにもマメがある。
マッサージ師を長くしていた母には
親指の軟骨が飛び出し、大きく関節が
肥大しているし。明らかに職業の象徴。
仕事や、生活環境は、指や手に表情を
生み、その人の仕事や日常生活の習慣が
顕著となる。神は、人間に両手を与えた。
その手は、その日常生活の仕組みや
人間に〈生きるすべ〉を生んでくれた。
そんな〈手〉には、色んな風景や
様々な心理や、あらゆる性質が表れる。

という訳で、医学書院から面白い本を
見つけたので、記載してみよう。
手
訳:岡本 保
シリーズ編集:山鳥 重/彦坂 興秀/
河村 満/田邉 敬貴
判型 A5頁 272発行 2005年05月
定価 3,888円 (本体3,600円+税8%)
ISBN:978-4-260-11900-9
✒書評
『表情を解剖する』に次ぐチャールズ・ベル
の名著発掘第2弾。ヒトのヒトたるゆえんを
「手」に象徴させ、手の比較解剖学的検討
から、その生理的、解剖学的な機能とその
広汎な作用を自筆の多数の美しいイラスト
とともに供覧する。
ダーウィンの「種の起源」に影響を与え、
進化論の誕生を促した古典中の古典。
書評者:長野 敬(前・自治医大教授)
脳は文字通り神経系の中枢であるとしても,
周辺,末梢がなければ何もできない。切り取ら
れた脳だけがいろいろ考えるというのは,手塚
治虫の漫画にもあるし,陰気くさい小説もある
(ヤシルド『生きている脳』)が,どちらでも
筋書きは受動的に進むことしかできない。
眼は,口と同じくらい「ものを言」ったり
するかもしれないが,物理的な表出手段と
して,人間の場合に「手」より以上のものは
ない。単に物理的どころか,精神的なものも,
手には反映する。
チャールズ・ベルの『手』は,「ブリッジ
ウォーター叢書」の一冊として刊行された
(Sir Charles Bell: The Hand, Its Mechanism
and Vital Endowments, as Evidencing Design.
1833)。叢書の呼称に,わざわざ
「創造に示される神の英知と善を説くための」
と書いてあることからもその趣旨は明らかだ。
王立協会会長からの執筆依頼は名誉なこと
だし,1000ポンドずつの印税もわるくないが,
ベルはこうした不純な動機から書くのでない
ことを,冒頭でまわりくどく弁明している。
「ある主張をしなければならない場合,
それが偏見によるものではなく,自然な
感情の表明であると知っていれば,人は
その意見にいっそう容易に耳を傾ける
だろう」
つまり,ここに展開する議論は以前から
あたため,発展させていた立場からのもの
で,自分の「自然な感情の表明」であり,
「叢書」に賛同して提灯もちをしているの
ではないから,ぜひ「容易に耳を傾け」て
もらいたいというのだ。その立場は,副題
の最後の「設計(デザイン)を証拠立てる
ものとしての」という一句に集約されている。
目次
第1章
人間の手 序説
第2章
地球の変化と生物の適応
第3章
手の比較解剖学
第4章
筋肉,その優秀な機械装置
第5章
手の代行器官
第6章
器官の比較解剖学
第7章
痛覚の働き
第8章
触覚と一般感覚
第9章
筋感覚と触覚
第10章
人類の進歩と手の力
終章
手と眼-動物と人間の比較解剖学
✒動物の分類
✒手,その多面的アスペクト
✒座談会 表情を読む
もう1冊、おまけは…。
楽器を弾く手にも、面白さがある。
角松敏生の周りにいるアーティストの手。
見ると、面白いことが分かる(笑)。
角松敏生がギターを弾く手は、なぜか
安全地帯の武沢さんの手にそっくりだし。
鍵盤奏者の小林信吾さんは、カラダに
似合わないくらい女性的な手をしている。
✒️ 2016, 8, 1 記にて
「手」は、口ほどにモノを言う。
その手とは、左右で表情か違い
「やるべく動作と役割」が違う!
私は、乳がんになり
腋窩リンパ節郭清を体験し、初めて
両手、両腕、両肩のバランスを自覚。
カラダは、両左右の機能を備えずして
歩行や、生活すら不自由になるのだと
体感した。乳房を摘出した側で不備を、
不自由を体験し、実感する!
👍 ✋ 👊 ✊ ✋
手というのは、印象が変わる。
手は、職業でも表情が変わる。
手には、仕事が表れたりする。
作家や漫画家なら、ペンだこを
中指につくる。
美容師や理容師には、ハサミを持つ
手に、たこが出来る。
野球の投手には、指先に血豆が
出来る。バッターにもマメがある。
マッサージ師を長くしていた母には
親指の軟骨が飛び出し、大きく関節が
肥大しているし。明らかに職業の象徴。
仕事や、生活環境は、指や手に表情を
生み、その人の仕事や日常生活の習慣が
顕著となる。神は、人間に両手を与えた。
その手は、その日常生活の仕組みや
人間に〈生きるすべ〉を生んでくれた。
そんな〈手〉には、色んな風景や
様々な心理や、あらゆる性質が表れる。

という訳で、医学書院から面白い本を
見つけたので、記載してみよう。
手
訳:岡本 保
シリーズ編集:山鳥 重/彦坂 興秀/
河村 満/田邉 敬貴
判型 A5頁 272発行 2005年05月
定価 3,888円 (本体3,600円+税8%)
ISBN:978-4-260-11900-9
✒書評
『表情を解剖する』に次ぐチャールズ・ベル
の名著発掘第2弾。ヒトのヒトたるゆえんを
「手」に象徴させ、手の比較解剖学的検討
から、その生理的、解剖学的な機能とその
広汎な作用を自筆の多数の美しいイラスト
とともに供覧する。
ダーウィンの「種の起源」に影響を与え、
進化論の誕生を促した古典中の古典。

脳は文字通り神経系の中枢であるとしても,
周辺,末梢がなければ何もできない。切り取ら
れた脳だけがいろいろ考えるというのは,手塚
治虫の漫画にもあるし,陰気くさい小説もある
(ヤシルド『生きている脳』)が,どちらでも
筋書きは受動的に進むことしかできない。
眼は,口と同じくらい「ものを言」ったり
するかもしれないが,物理的な表出手段と
して,人間の場合に「手」より以上のものは
ない。単に物理的どころか,精神的なものも,
手には反映する。
チャールズ・ベルの『手』は,「ブリッジ
ウォーター叢書」の一冊として刊行された
(Sir Charles Bell: The Hand, Its Mechanism
and Vital Endowments, as Evidencing Design.
1833)。叢書の呼称に,わざわざ
「創造に示される神の英知と善を説くための」
と書いてあることからもその趣旨は明らかだ。
王立協会会長からの執筆依頼は名誉なこと
だし,1000ポンドずつの印税もわるくないが,
ベルはこうした不純な動機から書くのでない
ことを,冒頭でまわりくどく弁明している。
「ある主張をしなければならない場合,
それが偏見によるものではなく,自然な
感情の表明であると知っていれば,人は
その意見にいっそう容易に耳を傾ける
だろう」
つまり,ここに展開する議論は以前から
あたため,発展させていた立場からのもの
で,自分の「自然な感情の表明」であり,
「叢書」に賛同して提灯もちをしているの
ではないから,ぜひ「容易に耳を傾け」て
もらいたいというのだ。その立場は,副題
の最後の「設計(デザイン)を証拠立てる
ものとしての」という一句に集約されている。


人間の手 序説

地球の変化と生物の適応

手の比較解剖学

筋肉,その優秀な機械装置

手の代行器官

器官の比較解剖学

痛覚の働き

触覚と一般感覚

筋感覚と触覚

人類の進歩と手の力

手と眼-動物と人間の比較解剖学
✒動物の分類
✒手,その多面的アスペクト
✒座談会 表情を読む
もう1冊、おまけは…。
楽器を弾く手にも、面白さがある。
角松敏生の周りにいるアーティストの手。
見ると、面白いことが分かる(笑)。
角松敏生がギターを弾く手は、なぜか
安全地帯の武沢さんの手にそっくりだし。
鍵盤奏者の小林信吾さんは、カラダに
似合わないくらい女性的な手をしている。
✒️ 2016, 8, 1 記にて
「手」は、口ほどにモノを言う。
その手とは、左右で表情か違い
「やるべく動作と役割」が違う!
私は、乳がんになり
腋窩リンパ節郭清を体験し、初めて
両手、両腕、両肩のバランスを自覚。
カラダは、両左右の機能を備えずして
歩行や、生活すら不自由になるのだと
体感した。乳房を摘出した側で不備を、
不自由を体験し、実感する!